なごやっこ葱 葱の豆知識

身近だけど意外と知られていない葱の豆知識を紹介します。

葱の名の由来

臭気が強いということから、古名では「キ」と呼ばれ、漢字では「気」または「」と表しました。一字の名称のため「ひともじ」とも呼ばれていました。

のちに、根が白く深く伸びることから「根葱」(ネギ)となり、また根深(ネブカ)とも言われるようになりました。

葱の歴史

葱の原産地はシベリア南西部と言われています

華北・東北地方を中心に、軟白した白根を主として利用する太ネギ群が分布し、華中・華南・南洋地方には、葉を主として食べる葉葱群が発達しました。 また、華北・華中を中心に、万能型の兼用種が古くから栽培されていました。

日本への渡来は、朝鮮半島を経て8世紀以前と言われていますが、日本書記の493年の記述の中に「秋葱(あきぎ)」の文字が書かれているそうで、これが「葱」についての最も古い記述とされています。

東西で別れていた葱

葱は白葱、青葱に大きく分かれます。

昔から、東日本では、成長とともに土を盛上げ陽に当てないようにして作った、白葱(根深葱)が、西日本では、陽に当てて作った、青葱(葉葱)が好まれてきました。

最近は、好みの差もなくなりつつあり、料理にあわせて使い分けられるようになりました。

葱の種類

【白葱】(根深葱)
深谷葱、下仁田葱、千住葱など
【青葱】(葉葱)
九条葱、万能葱、谷田部葱、観音葱など
【その他】
分葱(わけぎ)、あさつき、越津葱など
【変わり種の葱】
赤葱、曲がり葱、やぐら葱、坊主しらずなどがあり、 今では、全国各地でいろいろな葱が栽培されています。